カウンター・カルチャーと雑誌

カウンター・カルチャーと雑誌

「カウンター・カルチャー」は「対抗文化」と訳されているが、やや時代がかった文化のように受け止められたりする。日本ではどうも対抗文化は下火のようだが、もともとはかなりの勢力であった。60年代から70年代は、カウンター・カルチャー的なものが好まれ、アート、デザイン、音楽、映画などでも程度の差はあっても、主流だったと言える。
それでは日本では下火だとしても、世界はどうなのだろうか?
ADBUSTERS表紙
ADBUSTERSは、1989年に始まったカウンター・カルチャーの雑誌だ。広告と破壊するというのが雑誌のタイトルであり、企業資本主義を徹底して皮肉るユーモアあふれる。60年代〜70年代の対抗文化の全盛期からすると遅めのスタートのように思われるかもしれないが、もともとカウンター・カルチャーの地下水脈は常に流れ続けている。
この雑誌のサイトを見てみたら、やはりパレスチナについてとてもラジカルな説を展開していた。
第二次世界大戦後の国際的な体制は、この数年で、その本質の無効性を露呈している。なんとくだらない世界なのだろう。
対抗文化の隆盛が期待されるべきかもしれない。

ADBUSTERS MAGAZINE
https://www.adbusters.org/
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