On the right side of history 歴史の正しい側

On the right side of history 歴史の正しい側

世の中の進歩の加速度具合は、年単位で見ると強烈な速度になっている。AIの能力向上は、半年でも大きく変わり、一年前とはまったく異なる風景を見せている。
こんなに早く変化していく社会があって、でも他方では、根本的には半世紀前と変わっていないものも見えてくる。

パレスチナと連帯し、侵略するイスラエルとそれに支援するアメリカ政府を批判するニューヨークのコロンビア大学での抗議活動をリードしてきた女子学生が警察に逮捕された時、周囲の学生たちが警察によって連れ去られる彼女に「歴史の正しい側にいるから大丈夫だよ!」って声をかけていた。彼女はその声ににこやかに笑顔を返していた。

コロンビア大学は、かつての60~70年代の学生運動の時も、大きく揺れていた。
この2024年、数十年の時を経て、またコロンビア大学が、アメリカの学生の先頭に立って、全国で広がる学生たちの抗議活動の端緒を切った。
この大学は、マンハッタンのアップタウンにあって、ほぼハーレムと並んだ位置にある。地下鉄ならAトレインの"116th Street–Columbia University station"駅だ。

大学がニューヨーク市警を呼んで学生たちを検挙した日、コロンビア大学のFM放送局である
WKCR 89.9FMは、放送の合間に、パレスチナに連帯するキャンプに参加している学生たちをスタジオに招いて、彼らの声を放送していた。

アメリカの大学は、すでに夏休みに入っている。暑い真夏だ。歴史を意識しておいた方がいい夏だと思う。




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